教員という職業が「魅力的に感じない」理由

ここ最近Twitterなどを見ていると、#教師のバトンなどのハッシュタグとともに、教員の大変さや仕事の愚痴など、教師がマイナスのことを吐いている呟きをよく見ます。

私自身が今勤務している学校は、かなり職場環境がよく(生徒は素行が悪く大変ですが、ある意味素直でいい子たちと割り切っています笑)、教員間の関係や仕事量など素晴らしいなと感じるのですが、、、

確かに他の学校に勤務している時はかなり大変でした。

上下関係のある体育科特有の「あれ」や部活動によって年に5回しか休日がなかったこと、無理やりやらされる飲み会での芸など確かに劣悪な職場環境だったと感じます(当時はそれを楽しむことができていましたが笑)。

生徒にこんなことを言われました。

「私だったら絶対教師とかなりたくない」

なぜか理由を聞くと、

「私たちみたいなクソガキの相手とかするの無理。遅くまで残っとる先生もいっぱいおるし。」

などなど、、、

なので、今回は教員のブラックなところと、改善してこうなるべきという案をまとめて行けたらなと思います。

私は結果を先に言うと、教員という仕事は「やりがい」はあり、いい職業だと思いますが、「おすすめ」はできません!

教員のブラックだと思うとこ

①残業代が出ない

《「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法」の略称》教員の勤務態様の特殊性をふまえて、公立学校の教員について、時間外勤務手当や休日勤務手当を支給しない代わりに、給料月額の4パーセントに相当する教職調整額を支給することを定めた法律。昭和46年(1971)制定。

この法律によって教員は「定額働かせ放題」。まるで労働力のサブスクです。

教員の勤務時間は8:30〜17:00(私の学校では)ですが、部活動や校務に追われて定時を超えて仕事をする先生がほとんどです。

②部活動の問題

部活動は放課後、16:20分ごろから始まるので、部活動担当の先生は最悪でも18時くらいまでは帰れないのでしょうか?

部活動が終わって、校務や授業づくりを行う先生なども全く珍しくありません。そうなると20時や21時まで残業している先生ばかりです。それなのに残業代はゼロです。

③有給休暇の取得が難しい

他の職種ももちろんそうですが、教員の場合授業があるのでさらに有給の取得は難しいものがあります。授業を休んでしまうと、他の先生に皺寄せがいくか、他の日に時間割移動になりきついです。

まあここに関しては他の職種も一緒だとは思いますが、教員は特にそうだということを言いたいです。

④理不尽な生徒への対応

学校によっては生徒の質が非常に低い場合もあります。生徒に舐めた口を聞かれ、暴言を吐かれ、指導を行うと保護者から電話があることもしばしば。

極め付けは「教育委員会に言うぞ」と脅されます。

⑤モンスターペアレントの問題

なかにはとんでもない親がいたりするものです。

子供は都合のいいように自分の親にあることないこと話します。ちょっと指導しただけで、「なんで私の子供が怒られないといけないのでしょうか」といちゃもんをつけてきます。

この存在は非常に強烈でこれのせいで心を病んでしまう先生たちもたくさんいます。

子供たちは実は非常に優秀でよく大人たちを見ています。また今の学校の状況や環境にも気づいています。

今の学校の環境を見て、教員になりたいと思う人が減ってきいるのもよく分かります。

次はどう改善していくべきかを考えてみました。

教員の仕事の改善点

①適切な給与・残業代

先ほども挙げていますが、支払われる給与が割にあっていないということです。

やりがいだけでやっていけるほど、世の中甘くないですし、自分の仕事に対してプライドを持っているからこそ、割に見合った給与は支払われるべきです。

まずは給得法の見直しから始めるべきだと思います。

といってますが、現在この給得法の見直しの「検討」は行われているみたいなので、期待していきたいですね。

なんだかんだで給料が高いというのは非常に魅力的なので、優秀な人材が集まりやすいのではないでしょうか?

②人員の確保

教員の校務は多忙を極め、仕事の量の多さは年々増えていってます。小学校では、英語、プログラミング学習など、ICT機器の新しい学習方法などを考えないといけなかったりと大変です。

その他教員がやるべきことでは(地域のパトロールとかなんやら)ないこともたくさん。

教員じゃなくてもできることは、人手を増やして対応できないのかと思います。

例えば、簡単な採点であれば教員がしなくてもできますし、地域のパトロールなども教員の仕事ではないと思います。

単純に人手を増やして解決することはあると思います。

③部活動地域移行

こちらはすでに段階的に施行されていますが、まだまだ浸透していません。

部活動の地域移行とは2022年6月にスポーツ庁での有識者会議で提言された、公立中学校における休日の運動部の部活動を外部に移行する部活動改革の1つです。移行先には地域のスポーツクラブや民間企業、スポーツ少年団などが想定されており、移行先では複数の中学校で集まることが可能となります。

従来の部活動では主に教員が指導を行いますが、部活動の地域移行では外部の部活動指導員が行います。2023年度から3年間を「改革推進期間」とし、今後地域移行の準備が進められる予定です。現在は運動部の地域移行が進められる予定ですが、文化系の部活動においても運動部と同様の地域移行が行われると見込まれています。

この部活動は教員の過労働の象徴とも言えるものです。ほとんど報酬は出ず、ボランティア状態です。

最近では、部活動指導員などを導入してある程度は、改善されてきていますが、それでもまだまだです。勤務校によりけりという感じですね。

以前勤めていた学校では、年間に休みが5回だったことがあります。

教員の働き方を見直す際に最もテコ入れする部分になると思います。

④家庭教育の推進

最近の子供たちを見ていると、家庭での教育がほとんどされていないのではないかなと思うことがたくさんあります。

よく聞くことが現代の子供たちは、親に対しての「反抗期がない」ということです。

親から怒られたりしないから、反抗することが少なくなってきているのではと。

親は学校に教育を任せきり。学校で先生に怒られたことを家庭で揚々と話す子供たち。自分が子供だった頃を考えると、先生に怒られたことを家庭で話すと、もう一回親に怒られるので、そんなこと自分から話すなんてあり得ませんでした。

学校と家庭、そして地域(社会)全体で子供たちを育てるという環境をつくる必要があるのではないでしょうか?

そのことが教員の負担減につながると思います。

他にもたくさんの改善点や課題等あると思います。

時代が変化しているので、教育のあり方も変えていくことは必然なはずです。

それなのに教育のあり方、ベースは大昔から変わってないような気がします。

私自身も、身近なところから変えていくことはもちろんですが、社会全体で教育のことを考えていく必要があると思います。

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