「他人のため=自分のため」「自分のため=他人のため」
昔ボランティア活動を積極的に行っている人で、遭難した女の子を見つけ出したボランティアおじさんみたいな人がニュースで取り上げられていて、なんで他人のためにそこまで動けるのだろうか。
と感じたことがある。自分の利益を優先させず、他人のために尽くすことができるなんてなんでだろうか?自分はそんな人になりたいだろうかと。
おそらくその人は本当に「他人のため」に心から動いているのだと思う。もちろん私も28年間生きてきて、小さいことだが、自分の利益はないのだけど「他人のため」に動いたことはある。
人間は本能的に「誰かの役に立ちたい」であったり、「他人に感謝されたい」「頼られたい」という承認欲求のようなものがあるのだと思う。
心の底から「他人のため」に動いたことなのだが、「自分」が満たされている、「自分」が幸せになっていることがほとんどではないのだろうかと思う。
それが「他人のため」=「自分のため」なのだろうと思う。
逆に、、、
パリンピックのアスリートが、金メダルを取ったときに、インタビュアーから
「○○選手の姿は国民に勇気を与えました!」というものに対して、
「私は誰かに勇気を与えようと思って競技に打ち込んだことはありません。自分が好きで、勝ちたくて頑張ってきました。」
なるほどなーと思いました。
本当に自分が好きで一生懸命にやっていることが、誰かの希望になったり、勇気を与えることができるんだなと。
もっと身近なところで言えば、接客業をしている嫁と話をしているときに、
「接客をしているときの私が好きなんだよね。」
少なくとも、客を喜ばせようとかいう気持ちが大きい訳ではないという。接客しているとき、の自分がかっこいいと思っていたり、楽しいと感じるらしい。
ただ間違いなく、嫁の接客を受けたお客さんは悪い気持ちはしてないだろうし、もしかしたら気持ちのいい接客に元気をもらえていることもあるのではないでしょうか(実際に馴染みのお客さんにそう言われるらしい)。
これは「自分のため」=「他人のため」なのではないでしょうか?
自分がこれからの人生で選択する行動などのある程度の指標になるような考え方になるような気がしています。